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講座開催の教科書

【実践事例9選】オンライン教材を活用した遠隔授業
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2021.08.16

【実践事例9選】オンライン教材を活用した遠隔授業

コロナ禍の現在、地方自治体や学校を中心に、オンライン教材を活用した遠隔授業が盛んに行われています。今回は、オンライン教材を活用した遠隔授業の実践事例9選をご紹介します。

オンライン教材を活用すれば非対面で授業が実施できるだけではなく、一度仕組みを作ってしまえば半永久的に活用できるなど、個人で教室やレッスンを開いている先生にもさまざまなメリットがあります。

実際にどのような形で、企業や学校へオンライン教材の導入が行われているのか、この事例紹介をもとに何らかのヒントとして頂ければ幸いです。

【岐阜県山県市】企業が提供する教材を活用したオンライン学習


岐阜県山県市立いわ桜小学校では、政府の要請に従って臨時休校を実施している間、毎週月曜日に担任の先生が家庭訪問をして、学習プリントを一週間分配布するという取り組みが行われました。

その他にも、株式会社インタラック関西東海が提供するオリジナル英語学習教材を無料公開し、子どもたちは英語の歌やALT同士の会話ムービーなどを使って英語を学習しました。

【静岡県吉田町】地元の教育委員会がオンライン教材を紹介

静岡県吉田町では、小中学校の臨時休校中の家庭学習の対応として、文部科学省や経済産業省のサイトに掲載されているオンライン教材を紹介しました。学校での授業内容や予習復習に役立つAIドリル「Qubena」や、授業動画と学習ドリルを合わせた教材「ニューコース学習システム・ニューワイド百科事典」など、授業の内容に沿った教材の他にも、思考力育成アプリ「Think Think」、さまざまな教科や分野の視聴ができる「NHK for School」など、幅広い内容をカバーしています。

【埼玉県新座市】自宅での学習方法をホームページで解説

埼玉県新座市は、小学生、中学生の授業内容を教科別・単元別に分け、自宅での学習の進め方をホームページで解説しました。また、家庭での計画的な学習をサポートするために、プリントアウトして使用できる記録表も提供しました。静岡県吉田町と同様に、文部科学省や経済産業省のサイトに掲載されているオンライン教材の紹介も実施されています。

【九州大学】アステリアの「Handbook」を活用してデバイスに囚われないeラーニングを実現

九州大学では、ITによる教育の情報化と実践が組織的に行われてきました。ウェブを利用したeラーニングの学習支援システムはすでに全キャンパスで展開されていましたが、機能が豊富な半面、操作が複雑で、運用面に課題を抱えていました。九州大学は、アステリア株式会社が提供する「Handbook」を活用することによってeラーニングの課題を克服しました。Handbookは、異なるコンピューターシステムのデータをプログラミングなしで連携できるソフトウェアで、Handbookの導入によって、持ち込み端末による授業や、オフライン環境下でもeラーニングの利用が可能になるなど、eラーニングの環境が大きく向上しました。

【同志社大学】学習スタイルや状況に合わせて選べる授業形式

同志社大学では、「リアルタイム双方向性型」「リアルタイム動画配信型」「オンデマンド動画配信型」の三つの授業スタイルを提供し、受講生が学習スタイルや状況に合わせて毎回授業形式を選べるようにしました。オンライン授業にはZoomやYouTubeといった一般向けに開放されているツールを活用し、情報共有とコミュニケーションにはLINEやFacebookなどのSNSが使用されました。毎回、授業後には「Google フォーム」を使用して満足度や意見を収集し、授業内容の改善に役立てたといいます。

【宝仙学園小学校】「Hosen学びを止めないプロジェクト」の立ち上げ

東京都中野区の宝仙学園小学校は、全教職員に対してZoomを活用した研修を行った後、2020年4月15日にオンライン学校をスタートしました。また、宝仙学園小学校のICT教育について外部の人に対して広く情報共有するために、ウェブサイト「HOSEN ICT STYLE」を立ち上げました。情報を公開し、リソースを広げることで「学校のハブ化」を推進しています。

【千葉県立市川工業高等学校】クラウドシステムとBYODを活用したICT教育

千葉県立市川工業高等学校では、2019年4月に実施した電気科の生徒へのアンケートで「専門学科がとても難しい」という意見が多かったことを受けて、クラウドを活用して板書や資料配布を行い、生徒がBYOD(個人で所有しているスマートフォンやパソコンなどの持ち込み端末)にダウンロードして授業中に閲覧できるようにしました。ICT環境が整備されていたため、2020年3月上旬に臨時休校が開始された後も、オンラインを活用した生徒への連絡や課題配信、回収、ライブストリーミング授業といった取り組みが即座に行われ、全校を巻き込んだ取り組みに発展しました。

【公益社団法人自動車技術会】自動車に関するオンラインイベントを開催

公益社団法人自動車技術会は、2021年8月に、小学生向けの体験型学習イベント「キッズエンジニア2021」をオンラインで開催する予定です。キッズエンジニア2021は、自動車に関する科学技術やものづくりに興味を持つきっかけとすることを目的に、2008年から開催され、2021年は初のオンライン開催となります。自動車に用いられるさまざまな技術をテーマにした17のプログラムが用意され、受講内容によってZoomを使ったライブ配信とYouTubeを使ったオンデマンド配信を使い分けます。

【株式会社ベネッセコーポレーション】新たにウェブサイトを構築してオンライン教材を公開

株式会社ベネッセコーポレーションは、臨時休校期間中に子どもたちが自宅で勉強できるよう、2020年3月にドリル教材と電子書籍サービスを無償開放するためのウェブサイトを構築しました。また、生活リズムを整え、学習へのきっかけづくりを応援するためのオンライン教室を運用し、さまざまなジャンルの講師による授業を配信しました。この取り組みには、国内のみならず、海外在住の日本人親子からも感謝の声が届いています。

まとめ

今回は、オンライン教材を活用した自治体や企業の実践事例9選をご紹介しました。

個人で教室を開いてレッスンを行っている先生が一からオンライン教材を作成するのは手間がかかりますが、コロナ禍の現在では多くの自治体や企業が学習環境や生活環境を整えるために、オンライン教材の提供を行っています。少しインターネットで調べるだけでも数多くのオンライン教材がヒットするため、ジャンルに合った教材があればどんどん活用していきましょう。

また、地方自治体や学校では、YouTubeやZoomといった無料のオンラインコミュニケーションツールを積極的に活用しています。文部科学省や経済産業省の公式ホームページでもオンライン教材を紹介していますので、参考として一度覗いてみてはいかがでしょうか。